質問が終わった頃だった。 体育館に 「おい!!」 という声が響いた。 美晴の父親だった。 美晴の父親は体育館にズカズカと入ってくると、ステージに上がってきた。 教頭先生が 「何ですか?」 と驚いたように…言った。 美晴の父親は教頭先生の前でポケットから封を取り出した。 「これは…美晴の遺書だ」 美晴の父親は…マイクを使っていないけれど。 怒っているのか、体育館によく響いた。 美晴の父親は遺書を読み始めた。