「・・・ん」


そして目が覚めた

空は・・・相変わらず明るい

まだそんな時間経ってないのかな?


さて、とにかくまずは起き上が──────


「・・・え?」








俺、寝るとき一人・・・・・・だったよな?




隣に誰か(男)が、いる





しかも、寝ている
笑顔で


・・・涎のような何かを口の端から垂れ流してるし







 ──now loading──




















「そうかこれはゆめなんだそうにちがいない」


「いや、現実だよ?」


「うぉ!?」


ビビった・・・
だって、つい今まで隣で寝てたヤツが急に話しかけてきたんだぜ?

え、んなことでいちいち驚かない?
俺は驚くんだ


「そんなに驚かなくても・・・」


「あー、いや、その・・・すまぬな」


とりあえず謝っとく


「まぁ、いいけど」





・・・・・・で、あんた誰?
てか涎拭けよ、汚らしい


「おぉ、すまんすまん。
何か君の気持ちよさそうに寝てる姿を見てたら俺も眠くなっちまってさ、ははは」


そいつは涎を長袖の裾で拭きながらそう言った




・・・あれ、俺さ、声に出してたっけ?
何故に俺のツッコミが分かったんだ?


ま、めんどくせーからいいか




あぁ、ちなみにこいつの格好は(以下省略)

・・・て感じだ


「え、その扱い酷くない!?」


あ、また心読まれた(?)
・・・どうでもいいけど


「お、そうだ。君の質問にまだ答えてなかったな。
俺の名前はウィズ、よろしく」


とりあえず嫌々握手してやる


あいつ・・・ウィズがまた何か喚いてるが気にしない




「それで、君は?
まさか俺だけ名前教えて終わりってわけじゃないよな?」


まぁ、ウィズとやらに色々聞くことも出来るだろうし、誠に遺憾だが仲良くしてやろうじゃないか


「俺の名前は・・・」








───ん?
俺は・・・誰だ?