「有希…すごいじゃんっ!よく言った!」



足早に家へと帰った私は直ぐにコノミに報告電話をかけた。



「でしょっ??!私、自分でも信じらんないよ!!」



「有希、それ自分で言っちゃダメだよ(笑)それはあたしが言うセリフ。」



「えっ…あ、はははっ」



コノミのツッコミに私がたじろぐ。そんな他愛もない会話はそう長くは続かなかった。



「そういえばさー、」



「ん?何、コノミ」



「怜君に関しての件は報告が来てないんだけどなぁ??」



「へ…っ??!そ、そうだっけ??」



声が上擦りながらも必死でしらを切る私。