「ま、まぁ…とりあえず今日もその王子君と逢えるカフェへ行くんでしょう?」



“そうだよ”



と小さく呟いた。



「今日も…行ってみてから本当に好きな人を決めてみたら?」



コノミが私を心配する様に優しく髪を撫でてくれた。



「ん…そうする。コノミ、ありがと…」



私は親友の優しさに感謝した。



「まぁ、怜君の事好きじゃなかったらあたしが怜君を貰うよ♪」



は?



私は親友の優しさに感謝していた気持ちを取り消した。



「ちょっとコノミー!!!」



「あははっ♪冗談、冗談♪」



なんて言い合いをしているうちに午後の講義を告げるチャイムが鳴った。