「え?」 オレはひるんだ。 その瞬間オレの手は老女の買い物袋から離れ、その反動でオレは前のめりに地面に転んだ。 ひらりと老女が俯せのオレの背に乗る。 「このっ!このっ!」 するといきなり老女はゴボウでオレの頭を叩き出した! ポキポキとオレの頭でゴボウが折れて行く。 スクランブル交差点のど真ん中 オレの頭でゴボウ料理とは…… なんて、なんて面白いんだ! スゴイ勢いで短くなるゴボウは3分クッキングにも負けない早さだ。 感動のあまり言葉も出ないオレ。 ・