修ちゃんは見えなくなるギリギリまで何度も振り返って手を振ってくれた。



修ちゃんの姿が見えなくなる寸前に見た、いつもと変わらない修ちゃんの優しい笑顔で私の涙腺はとうとう崩壊した。



「うっ…―」



ハンカチで押さえた口元から声が漏れた。



「しゅ…―ちゃ」



「こんな事だろうと思った」


声に振り返ると玲ちゃん、健三、孝ちゃんの姿があった。



「―…っ」



泣いてるとこ見られた。