「センパイ、あずも方向同じなんで一緒に帰ってもいいですかぁ?」


歩きだした時後ろから可愛いらしい声がした。


「あっお邪魔ですよね?!あずったら気がきかなくてごめんなさいッ」


「全然いいよ、一緒にかえろ。ねっ?」


しゅんとなる神崎さんを見て、私は慌てて健三に振った。


「別に…」


「ホントですか?!嬉しいッ」


私たちは健三を挟んで3人で歩き出した。