なんだ素直で可愛い子じゃん。


普通にそう思った。


美佳の忠告を余所に私は神崎さんとメアド交換までした。


「ありがとうございますッ」




「あーあ、面倒事に巻き込まれても知らないよ」


神崎さんが去った後美佳が呆れた顔をして言う。


部活をしていない私は後輩と絡む機会がないので、"先輩"という響きに少し浮かれていたのかもしれない。