お家に帰ろう。

「女子大生と合コン?!どーしてまた?」


明はベッドから飛び起きて、電話の向こうの哲司に聞いた。


「この前バッタリ会ったんだよ。そしたら、遥の友達がノリが良くてさぁ…速攻約束して、そーゆーことに。」

「はーちゃん大丈夫だった?」

「これが意外とお世話係でさぁ!こんな一面もあるんだなぁって、ちっと安心したよ。」

「想像できない。」

「イッチーも一緒だったんだ。」

「ふーん。」


そばで漫画雑誌を読んでいる将人を、チラッと見る明。


「やっぱアイツはモテるよ。」

「あ、そ。」

「また今度遊ぶんだけど、元彼が姉貴と友達になるって…どんな感じ?」

「別にいーんじゃない?」

「いーの?」

「…関係ないし。」

「そっか。ちょっと確認しときたくて。」

「あのさ。女子大生と高校生が対等な気持ちになれるかどうか…そこは覚悟しておいたほうがいーよ。」

「は?それって嫉妬?」

「あんまり入れ込まないようにってこと!忠告だよ忠告。じゃね!」


一方的に電話を切る明……そこに将人はたずねた。


「テツなんだって?」

「うん。はーちゃん達と合コンして、イー感じなんだってさ。」

「遥のヤツ、仲間をとり込んでの行動に出たか?」

「偶然だってよ。何してんだか?」