お家に帰ろう。

吉岡の返事の早さから、遥への裏切りに抵抗が無いことが感じられた。


翌日には、互いの学校の真ん中に位置する、ある公園の入り口での待ち合わせを取りつける。


将人には内緒のことだったので、すぐにアドレスを戻さなければならなかったため、明も早い方が都合は良かった。


そして、哲司への報告も忘れなかった。


「バカじゃねーの!」

「だって、あのサイトの意図が解明できるんじゃないかと思って。」

「それにしたって危ねーって!あ…俺も行ってやる!」

「意味ないじゃん!」

「影から見張っててやるから!」

「大丈夫だよ。」

「たまには俺の言うこと聞け!」

「!」

「知ってて一人で行かせれるかよ!くそー吉岡の奴…遥がいるくせに、しかも妹にもって、どーゆー神経だよ…」

「そーだね!証人も必要だね!」



と言うことで、翌日――

待ち合わせの時刻よりも、
少し早めに到着していた、吉岡の姿を目にした哲司は、慌て身を隠した。


「完全にノリ気だなアリャ。」

そう、つぶやきながら携帯電話を取出し、明にメールを打つ。


『今どこ?アイツもう居るぞ!出てってぶっ飛ばしたいところだよ!』


するとすぐに、哲司の手の中で、明からの電話を受信した。