それから二日間、亨は治療に専念させられた。

まるで骨折をした後、ギブスで固定された体のように筋肉が硬直していた。

しかし体中にコードを付け電気を流すことで固まった体が嘘のように動くようになった。

意識を取り戻した際に鏡で見た額にあった縫い傷も、絆創膏みたいなものを二日貼っただけで元に戻っていた。

体調が良くなったのを医師が確認し、亨を個室に呼び出した。