「あっ、ねぇねぇ!今入った人!かなりイケメンだよ!リムジン乗ってたし…かなりセレブな雰囲気」


「まじ?じゃあそいつにしよっ!藍菜、早く!出番だよ!」


出番って…(笑)


劇だった方がまだマシかも。

いやいや、でも食券があるじゃん!


こんなの騙してさっさとホテルまで行って、
証拠の夜景写真撮って、逃げちゃえばいいだけの話。


な~んだ、案外簡単。


「まずは隣の席キープすることだからね?」


「わかってる!あんたたち!待ってなさい(笑)明日ぎゃふんと言わせてやるから」


三人はニヤリと笑った。


「「「楽しみにしてま~す」」」


こうしてあたしは3人にまんまとのせられ、ありえない賭けをするはめになったんだ。




そう、これが人生の賭けになるとも知らずに――……