色がうたう唄

雨の日なんて大嫌い。


ベトベトになるしジメジメするし。


だけどあの日あんたはあたしにこの傘をくれた。


玄関で傘がなくて困ってたあたしにこの傘を。


「俺ならぬれてもいいからお前はこの傘を使え!!」


そう言ってあんたは走り去っていった。


そんなあんたがかっこよくて。


大嫌いだったはずなのに。


雨もあんたも。


あの日雨といっしょにあんたも好きになったんだ。