俺に残されたのは、疑問感だけ。

りぃがいないんじゃ、解決することもできないじゃん……




「おはよー
どしたの、朝からスッキリしない顔して」


ぽん。

肩に手を置いたのは、


「ワタル……おはよ。
って、ワタルはやけに爽やかだな」


「そーお？
ん～……と。
あっ、昨日姉ちゃんとシたからかな？」


「するって何を？」


「そんなの一つに決まってるでしょ。
姉ちゃんとエッ、」


「あっ、朝から猥談すんな！
しかもお前、こんなところで！」


「猥談って……このくらい普通だよー？
テツタはいつまでたっても慣れないね」


「慣れてるお前のがおかしいっての！」



はぁぁ。

まだ始まったばっかだってのに、今日一日、こんな出だしで大丈夫なのか？


放課後には、りぃと一緒に帰る約束もあんのに。


もう俺、精神的に疲れた……