「あっ」 高橋の視線を追うと、花火が空へ上がっていた。 ドドン、と大きな花が咲く。 「花火が見える絶景の場所」は、少し丘を登ったところにあった。 登ると言っても、本当に少し。 なのに人は誰もいなくて、ここは僕たちだけの空間。 「綺麗…」 呟く恋と、花火。 似てる。 太陽みたいにぱあっと明るくて、綺麗で、キラキラしてて。 …でも、僕の手には届かない。 触れてはいけない。