「じゃ、行こっか!」 恋の一言で、僕たちは駅へと入り、改札を抜ける。 「花火って何時から?」 後ろで高橋の声が聞こえる。 ちらっと後ろを見ると、手を繋ぐ二人がいた。 「えっとな、確か8時からだったような…」 「何そのアバウト(笑)」 「いーじゃん(笑)」 …恋。 心で呼んでみた。 それで恋が振り向いたら、手を、繋ごう。 「ねえねえレン、楽しみだね。花火!」 「そうだね」 …ごめんなさい。 僕は臆病だ。 だから、微笑むことしか出来なかった。