さっきのクォーターが終わり、今までぶっ通しで試合をしていた先輩と代わった。 「頑張れよ」 「1年の底力見せろよ」 『ハイ』 汗だくの先輩にタオルを渡して、僕たちはコート内に向かった。 点数は今42対39。少し負けているが、接戦だ。 2、3年生のレギュラーの先輩に囲まれて、僕たちは緊張していた。 上手くやらなくちゃ、 点数稼がなきゃ、 練習試合とはいえ、僕たちのせいで負けたくない。 こんがらがった焦りが、僕を堕とした。