中学のとき、何回か告白されたことはあったけど、特に恋愛には興味がなかった。
…バスケ一筋って訳でもなかったけれど(笑)。
あのときはまだ、「彼女欲しいな」とは思っていても、いざ自分が恋愛をするとなると、気が引けた。
まだ早いと思っていた。
そう、今でも。
「おーい、レンくーん。何ボーっとしてんの」
気が付くと、京平が僕の目の前にいて、「わ」と驚いてしまった。
「ダッセー(笑)」
「ダサくねーよ」
「まあいいけど。…ていうかさあ、お前いつの間に赤羽サンと仲良くなったの?!しかも呼び捨てで呼び合い。他の男子に目ェ付けられっぞー」
「…へぇ」
「うわ!!何その大人な解答!!!なんか腹立つ〜」
「大人な解答しようと思って言った訳じゃないんだけど」
「オレにはそう聞こえたの!」
京平は永遠に中二病だ。
うるせえ…