高橋のあの言葉が引っ掛かったまま、僕は体育館で練習していた。 「レン!」 「…レン!」 「レン!ボール!」 「…え?」 「え?って…パスシュートの練習してたのに、レンがぼーっとしててボール飛んでった」 京平に言われて気が付いた。 「ごめん、考え事してた」 「なんだよー。部活中なんだけど」 急いでボールを拾いに行く。 丸い形が、不覚にも恋の笑った顔に見えた。 僕って病気にかかってんのかな…