*天然彼氏の観察日記*






「それより稜斗。なんでここにいるわけ?家だって反対じゃん。」



あたしもそれ気になってた。
どうして?



「え?あ、いや、ランニング…?です。」



超噛み噛みじゃん!



なんか隠してるっぽい…怪っしぃー。
隆介さんも、頭の上はてなだらけだよ。



しかもうそ下手っ。
あたしだってそれくらい分かる。
制服だし。



――でも、それがうそだとしたら何が理由なんだろう。
あー考え過ぎて頭、破裂しそう。



「それより早く学校行きましょうよ!」



稜斗が話を進めた。



「あぁ、そうだな。もう時間やべぇし。」



時間?
ほんとだ、歩いてぎりぎり遅刻って時間になってる。



ん?そーいえば…



『隆介さん。外の女の子の山はどうしたんですか?』


「さっきの子達はまいてきた。」



いつの間に…。
足速いんだ、隆介さんって。



意外…でもないか。
見た目通りな感じ。運動神経抜群!みたいな。