*天然彼氏の観察日記*






変態だったらどうしよう…。



よし、確かめてみよっ!



あたしが大通りに行けばついてきそうだ。



猛ダッシュで路地を抜け、大通りに出ると、案の定急いでついてきた。



ここはもう明るいから顔が丸見えだよね。



その人が路地を出てきた瞬間、うろ覚えの護身術をかけた。



「痛ってー!!離せ!」



いいかんじかな…。顔確認しないと。



閉じていた目を開けるとそこにはいつも見ている顔…って、



稜斗!?



なんでいるの?



「唯っ離せ…死ぬ…。」


『え?あっ…ごめん!!』



手を離すと、痛そうな顔をしていた。



『なんで稜斗がいるの?』



ここは稜斗の家から遠いし、ここは学校に行くのにも通らない。



「…ってー……なんか言った?つか、早く隠れろ!!」



腕を引っ張られてまた路地裏に戻される。