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朝早く携帯のアラームが鳴って起きた。



いつもと同じに。



窓を開けて朝日を取り込む。



いつも通り。





だけど下から声が聞こえる気が……





「――…ちゃん!!唯ちゃん!!」



声がだんだん大きくなってきた。
あたしを呼んでる?



下を見るとそこには、



『隆介さん!!どうしてここに!?』



隆介さんがいた。



「唯ちゃんに会いたくてさ。昨日、二年の教室行ったら唯ちゃんいなかったし…。」



二年の教室まで来てくれたんだ…。



奈留とカラオケ行って学校にいなかったから心配してくれてるのかな。



優しい。稜斗とは全然違うよ。
あ、これノートに書いとこ!



「唯ちゃん!支度出来たら一緒に行かない?どれくらいかかる?」


『えっと、頑張って50分…です。』



かかりすぎちゃうよね…。先に行っててもらおうかな。



『隆介さん、先に「わかった!!待ってるよ。ゆっくりやっていいから。」』



……優しすぎる!なんか感動。



でも待たせちゃ悪いし、早くしないと!





ロングの髪をおだんごにしてる時にふと思ったんだけど…



隆介さんいつからあそこにいたんだろ?



気になる。



後で聞いてみよ。