「は?聞いてねーし。てか、そいつ誰?」 すごい目つきでにらんできた。 恐…泣きそう…。 何も話さないあたしに痺れを切らして、大声をあげた。 「誰かって聞いてんだよ!」 ガシャン! 屋上の周りに張り巡らされている金網が大きく音を立ててゆれた。 その音にびっくりしてこらえていた涙が溢れてきた。 「おい、隆介…その辺にしとけ。泣いちゃってるし。」 大河さんが仲裁に入った チッと舌打ちする隆介さんにいきなり腕をつかまれ、屋上のドア近くまで連れてかれた。