ヘタレな彼が好き



「…………」

「…………」



あたしも健人も無言だった。

煙になってこの場から消えたい…と切実に思った。

こんな醜態、公共の場でさらす以上に
昨日ふった元彼の前でさらすのがとめどなく辛かった。

自分の高いプライドの壁が、ガラガラと崩れ去る音が聞こえた気がした。