『で?ほんとの理由は??』
「ホントの理由…?……」
恭介は黙り込んだ。
『……あたしはね、もともと得意だっただけで、好きじゃなかったんだよね』
恭介が黙り込んだから、あたしが自分のことを言うことにした。
『だけど、恭介と出会って英語が好きになった~』
「ははっ。まじで?嬉しー!」
恭介は、はにかんで笑った。
『で?恭介は??』
すると恭介はちょっと黙った後、言った。
「俺は……父さんが、俺が小さいころからずっとアメリカに単身赴任なんだ」
あたしはこのとき、はじめて恭介のお父さんが単身赴任でアメリカに行っていることを知ったんだ。

