キスの魔術師



土曜日。

昨日の電話でまだ頭が真っ白なあたし。


いろいろ考えてるうちにいつの間にか夕方になっちゃったよ。



時計の針は5時を指している。




でも、寝ずにずっと考えてきた。

そしたら、あたしにできることが見つかったんだよ。



『お母さん!!これ貸して!!』


「…!?…なんであんたが持ってんの?」


『とにかく!貸してよ!!』


「まぁいいけど……汚すなよ」


『YES』




あたしはお母さんから借りたあるものを着て、いつもより気合を入れて化粧をして携帯を握った。




プルルルルル――



かけた先は……もちろん、恭介。




プルルルル…ブッ……







《……はい。…ハイジ?》