校庭では野球部の練習の音と声が聞こえる

夕方近い4時過ぎ
まだ空は青い。

彼はいつものように座っていた
その瞳は少し輝いていた

彼女はその日屋上には来なかった

でもそんなの関係なかった

他人なんだから。

僕は校庭をただただ眺めていた

「あぁ僕は生きているんだね」

一粒だけ、本当に一粒だけ涙がぽろっと垂れた。

まだまだ興奮が収まらない。木之下くんよりもっともっとすごい快感が

僕を満たしている。

だめだとわかっている

僕がこんな姿を見せたら僕はすぐに悪い印象がつく

でもね、

僕は頭が良くてとても賢いから

みんなはすぐだまされる。

とても明るい 
いい子



なんだよ、僕は。



にやりと笑った顔は太陽だけが見ていた。