顔をおもいっきり殴られた
綺麗な血がポタポタ落ちる
汚い足で綺麗な血が踏まれた

「あんたなんか産まなきゃよかった!!」

痛みはもう麻痺していた。
殴られて殴られて

腹を蹴られて
血を吐いた


僕は無表情でその時間を過ごした

暴言がシャワーのように降ってくる

人間であったのが間違いだった

少しでも悲しみがわかってるから

誰かに助けてほしかったから


顔を殴られた

僕は重力に身を委ねることにした

小さな決断が僕の中で小さな塊を作り始めた。