一歩

また

一歩

今日は晴れた空

箪笥の中にしまった死体は今どうしているのだろうか?

そんな疑問を思いつつ

浮かばった

空想。

学校の屋上に立っていた

突然前が霧に覆われた

私は自分の足を見る

あと一歩の先が霧でよく見えない

私は



死ぬの?


足が勝手に動く

ジリジリと足は前へ

その時頭に声が横切った


悲しみの底にはね




死があるんだよ。






ふっ

と青空の屋上に戻った

息がまだ上がっている

何もなかったような空

さっきの言葉は?


自分の手首を見た

私は…

死ぬ勇気もなければ生きる勇気もない

だから半端な事をする

悲しみの底にはまだ行けてない




私はなんのために生きているんだろう



涙が溢れてどうしようもなかった




何に泣いてるのかもわからず、屋上のコンクリに涙をポタポタ落とした