「ねぇ慎矢さん」


「何だ?」


「今、とっても幸せ?」


「当たり前だ」


「私もとっても幸せよ」



私は皆に見えない所で、そっと慎矢さんの手を握った。



慎矢さんは優しく握り返してくれて、微笑んでくれる。