―――オギャーオギャーオギャァー――― 元気な産声が何度も何度も分娩室にこだまする。その声を聞いた時、私も慎矢さんもお互いに涙目で顔を見合わせた。 「元気な男の子ですよ」 「よく頑張ったな」 慎矢さんは私の額に出た汗をぬぐうと、優しく頭を撫でてくれた。 「…ハァ……ハァ……男の子」 看護師さんは私のマタニティ服のボタンを開くと胸の上へと赤ちゃんを俯せに寝かせてくれた。 「…生まれて来てくれて、ありがとう」 私にはこの言葉しか出て来なかった。