「それを聞いた時…どれだけ心が救われたか…。それと、同じだと思うわ」
「……お前が話すと、説得力あるな」
慎矢さんは私を強く抱きしめ返してくれた。とても…強く。
「クスクス。先に私が抱きしめたのに、これじゃあどっちが抱きしめられてるかわからないじゃない」
「…知らね。朱里。お前はいい女だな」
「何よ今更。今頃気付いたの?」
「嫌。前から思ってたけどな。よく…乗り越えられたな」
「クス。それは慎矢さんも同じでしょ?」
「…まあ…確かにな」
人は皆それぞれつらい過去を持ってる。例えそれが命に関わる関わらないにしても…過去を持っていない人はいない筈。

