「…私も……そんな事ないわ。だけど…私は……時間を無駄にはしたくない……ただそれだけなの…」 「……そうか。お前は本当…凄いな。お前とこうしてると……何も余計な事を考えなくてすむ」 「……慎矢さん…」 ―――コホン――― 今、私の気持ちを伝えようとしたら後ろで咳ばらいが聞こえた。振り返るとそこには看護師さんが居た。 「もう、全然大丈夫そうね。続きは個室の部屋で宜しくね」 私達は顔を見合わせるとクスクスと笑って治療室を後にした。