「…あの、少しだけ……中へ入る事出来ませんか…?」 医者がちょうど前を通った時に私は医者の腕を掴んで見つめた。 少しだけでいいから……慎矢さんと話したくて…私の声が届く傍まで近付きたい。 「……本来ならお断りしてるんですが…少しだけならかまいませんよ」 「ありがとうございます」 医者は少し悩んだ末に渋々了承してくれて、私は中へと入らせてもらった。