どんなにこの手に触れたかったか…。私の拳がすっぽり埋まる程のゴツゴツした男の人の手。慎矢さんの手。 「眠いか?」 「え?大丈夫だけど、どうして?」 「少し、寄り道するな」 そう言えばさっきから車は家の方向へ向かってない様な気がする。この方面は…山へ向かってる? 「どこ行くの?」 「着いてからの楽しみだ」 何処へ行くんだろうか。