二人並んで、
ソファーに座って。


なんとなく眺めるテレビは、
内容なんてあるはずもなく。


まるで、
あたしたちみたい。


一緒にいても、
話さないよね。


会話なんて、
いらないとか?


それとも単に、
話したくないの?




身体がどんなに近くても、
心は重ならないものね。

あたしとあなた、
別のいきものだから。


それでもいいと、
思ってしまうのよ。


だから先に進まない。


いつまでも平行線。


交わりたいのに、
それを望んでないの。




矛盾を見ないふりして、
あたし、
あなたの横で笑っているの。