「真琴9皿……唯、10皿!」
「1皿差で唯ちゃんの勝ちで~すっ♪」
うそ……。
私、勝った!?
「直人くんっ!私やりました!」
「うんっ!うんっ!ありがとう唯にゃん!」
私と直人くんは飛びはねながらお互いの手を叩き合った。
「うそ……負けた。」
真琴さんは口から魂が抜けたように呆然としていた。
「すまんね。真琴ちゃん。俺は唯ちゃんと幸せになるからな」
「「なんでやねん!」」
バシッと直人くんは祥太郎くんと歩くんに頭を叩かれた。
寂しそうにうつ向く真琴さん。
「真琴さん……」
ポンッと私は真琴さんの肩に手を乗せた。
「唯ちゃん……」
「真琴さん、……私、半分払いますので元気だしてください。」
「うんっ!うんっ!ありがとう!唯ちゃん!」
そう言って、真琴さんは私の抱きついた。

