「う、“ウサギの着ぐるみ”って!もはや役割ホストじゃねぇっ!」 直人くんは例のものを手にして言った。 「はい……ιでも、可愛いですよ~!」 「祥太郎くんは僕に何か恨みでもあるのかね!?このクソ暑い季節に、んなもん着てられるかっ!」 「がんばってくださいっ!」 「うわ~ん、唯ちゃんも鬼(祥太郎)の手下だったのかぁ~」 直人くんは両手で顔を覆って泣いたフリをした。 「誰が鬼じゃあ!」 「「ヒィィ!でた!」」 私と直人くんはいきなり背後に現れた祥太郎くんにびっくりして一歩後退りをした。