【僕一番】



「さぁ、じゃんじゃん食べてね♪」



ドンッと目の前に置かれた大量のごちそう。



「は、はぁ……」



それを目の前にして、顔をひきつる祥太郎くん。



「ふふっ、遠慮しないでね。唯の彼氏さん♪」



「お母さぁんっ!!」



かかか、彼氏って!!



数時間ほど前に私と祥太郎くんは結ばれた。



まだ、慣れないよぉ……。



「さぁ~忙しい、忙しい♪」



お母さんはルンルン気分ってな感じでキッチンへ向かって行った。



「もぉ~」と私が頬を膨らましてたら



「なに照れてんだよ。俺は彼氏じゃねぇの?」



祥太郎くんがまた意地悪な笑みを浮かべて私の顔を覗いてきた。