「こっちもさっさと練習しますよ!馬!」 何を…… 「はいよっ!……って馬!?いま馬っていったよね!?」 何を私はこんなにもイライラしているんでしょう。 私の心はモヤモヤで包まれる。 そんな気持ちのなか、ビーチバレー大会の当日になってしまった。 「唯ちゃんっ!」 「はいっ!!」 ポーンと青空に上がるボールを私は力強く打ち返す。 ピーーーッ 「よっしゃあ!!」 「やったぁ!勝ちましたぁ!」 私と直人くんはピョンピョンと手を叩き合わせながらはねる。 思ったより順調に勝ち進んでいく。