「祥太郎っ!」
明里さんはお店から出てきた祥太郎くんに飛びついた。
「うわっ!明里ぃ!?」
祥太郎くんは驚いて目を丸くした。
「直人と同じ反応~?嫌な感じ」
「来るなって言っただろ!!」
「だって、祥太郎全然来ないじゃん!そんなんじゃ優勝できないよ?」
「はっ!……元々優勝とか興味ねぇし」
「ん?なんつったぁ!?」
「別に」
祥太郎くんと明里さんは二人で盛り上がる……。
「まっ、祥太郎の彼女?みたいなもん」
コソッと直人くんが私に言った。
「へぇそうなんですか」
……彼女
……そういえば、彼女いるとかずっと前に歩くんと直人くんと話しましたっけ。
まぁ、いても可笑しくないですもんね。

