「あのっ!」
「あ、はいっ!なんでしょうか!?……お店ならもう閉店ですが」
そこには、ショートヘアがとても似合う同い年ぐらいの女の子がいた。
「げっ!明里っ!?」
「なによ直人、その反応は~!てかなに被ってんの?」
明里さんと言うひとは直人くんに向かって強気な表情で言った。
「また直人くんの彼女さんですか?」
「“また”!?唯にゃん“また”って何!?前のオカマも彼女に入ってるの!?」
ん?……あぁ、真琴さんは男の子でしたっけ?
「違う、違う。明里は俺の彼女じゃなくてー……」
直人くんが何か言いかけたとき、お店の扉が開いた。

