「……なに唯、俺のこと気になってんの?」
祥太郎くんはいつもの意地悪な笑顔を浮かべながら、私の髪を指で触る。
「べ、別に気になってなんかいませんよ?」
「なぜに疑問系……」
ドキドキした。
祥太郎くんに触れられただけで……ドキドキしてしまう。
これは練習で心拍数が上がったから?
「すー……すー」
隣から寝息が聞こえてきた。
「ありゃりゃ、直くん寝ちゃったねぇ」
直人くんは大の字になりながら床で寝てしまった。
よく、床で気持ちよさそうに寝れますねぇ。
「ったく、こんなとこで寝たら邪魔だっての」
祥太郎くんは呆れたように言った。

