バッシャーン――…



そのまま海で倒れてしまった。




「もう最悪ーっ!」



「最悪なのはこっちだ!早くどけ!」



「へ?」



私は男の上に乗っかっていた。



「わわわっ!すみませんっ!」



急いで私はどいた。



黒髪でキリッとしていてかっこいい人だ。



海の男はかっこよく見える。



「なにお前、死のうとでもしたの?」




「別に死のうとなんかしてませんけど?」




「服のまま海に入るのは可笑しいだろ!!」




気づくと服はびしょびしょに濡れている。



「あれ?びしょびしょだぁ!」




「……大丈夫かよι」