「え…でも…」

「いーの!何があろうと俺様はお前のヒーローだからな」


「なら…」


「お弁当は持ち込み禁止だから家で食っとけ」

「はーい」




「…ふぅ」

ちょっと溜息をつき、SHRが終わるとすぐに隼人に電話をかけた。


「どーい!今バイク乗ろうとしてるとこ!」

「あ、ごめん」


「…10分ちょいで着くから、待ってて」



門の前で待ってたら見知らぬ不審な男が近寄ってきた。


「なぁお嬢ちゃん。一緒に楽しいとこ行かない?」

「嫌!」

「家よりも、遊園地よりも楽しいところだよ~」

「嫌ったら嫌っ!!」

「でないとお仕置きだよ~」


「助けてーっつ!」

その声は隼人の耳に完全に聞こえた