「そう。元々はファッション関係に進みたかったけどね、
 親がまだ生きてた頃、強引に商業関係の大学に入れさせられたの」

「辛かったなぁ…。…あ、そういやあ転編入可能な服飾学校、知ってるで」


「そうなん?」


「そっ!専門学校やけど」


「うん」


「ほな、クリスマスケーキ作りの練習でもすっか」


「わかった!」



なんとか美紅の本当の道への導きを灯した隼人。


本当のヒーローのように、なれるまでもう少し…。