かなりの間離れていましたが、ちょっと紹介したい作品を見つけたので少しだけ戻ってきました。
『異世界居酒屋のぶ』
蝉川 夏哉 著
その手があったか!と思わずにはいられない作品。
タイトルでお分かりの通り異世界の居酒屋が舞台の作品なのですが、この居酒屋はまんま日本の店が異世界に繋がり居酒屋メニューでアッチ側のお客をオモテナシする話です。
冒頭にアッチ側は地球ではないどこかであるという描写がありますが、ほぼ中世のヨーロッパ(ドイツとかフランスとかその辺)のような世界でして、その頃の知識があるとより楽しめます。
それにしても異世界モノなのに冒険も無ければ戦いもない、魔物も出てこないしラブロマンスもない、なのにこんなに面白いのは素晴らしい。正に今までに無かった新しいジャンルの開拓に成功した作品と言えます。
ちなみに私は作中に出てくる飲み物の『トリアエズナマ』に関して最初ちょっとわだかまりがあったのですが、それが後々伏線になっていたのに感服しました。
アナタもこれを読んだら旨い肴で旨い酒が呑みたくなる事間違いナシです。



