不器用な愛で、意地悪なその唇で。






「な、んで?なんで千架くんが謝るの…?
 元はといえばあたしが…っん、」


春が、自分を責めようものなら唇を自身の唇で塞いだ。



「春は何も悪くないよ。…悪いのは、俺。」

「…………?」



俺がそう苦笑しながらも言うと春はどうして、とも問うように首をかしげる。




「自己中だった俺が悪いの。わかる?
 …春への愛し方を間違ってたの。」


「っえ?」


「春。俺は女の子慣れなんてしてないよ?余裕もないし器ちっちゃいしヤキモチ妬きだし。好きな彼女傷つけることしかできない…不器用な男だし?」



──不器用でもいい。ただ君を離したくない。

まだまだ自己中でいる、俺を許して。



「春と同じ気持ちにならないと春のことさえもわからない彼氏失格人間だし…さ。」



…あぁなんか、自分で言っておいてなんだけど…すごい悲しくなってきた。



「春が積極的になろうって努力してる間際から、うまく接しもできないダメな男だしさ。」



…恥ずかしくて、見れなくて、他の女の子の手を握って学校に来て。…由希に怒られて。