意味がわからない。

俺は由希に向かってそう言い放ち一人ため息をつく。



俺の彼女は松岡 春。

口下手で笑うと可愛くて照れるともうすっげヤバくて泣き顔なんて食べたくなるほどの自慢の彼女。

でも彼女はそれをコンプレックスに持っているらしい。俺とつりあわない、とか思ってるらしくて。



彼女のことはよくわかってるつもりだ。

感情を俺のようにストレートに言えないってことも。最初はわかってる。わかってたつもりなんだけど…

やっぱり悔しいじゃん。他の女の子と遊んでも何も言わないで黙ってるだけとかさ。

しかも春は願望とか俺に言ってくれない。そりゃ不安になるでしょ。俺必要とされてんのー?って。




「お前の可愛いぐらいと思っている苛めは、周りから見たら過激なんだよ!悲惨なんだよ!」


まだ尚、横で叫んでる由希の言葉でそんなことばがごつんと頭にぶつかった気がした。

いや、さすがに俺だってすねるよ。あんだけいじめてても何も反応しない春には。…我慢強い彼女だよ、まったく