妹とカノジョ。


俺がなんとなく過ごしてきた
藍加との日々が、

こいつの中では
一日一日が眩しい程輝く思い出として
残ってるんだと思うと、

心が嫌に重い。


ガバッ‥

「お兄ちゃんのバカ‥
めちゃくちゃ寂しいんだよ‥


でも‥
別れて、くれるんだよね!
だって、約束してくれたもん!!!」


藍加が俺に抱き着きながら、
赤くなった瞳でこっちを見る。


俺は、二年前の自分を恨んだ。